昨日の深夜、ふらっとコンビニに飲み物を買いに行ったときの話。
「あっ。財布に金入ってねえや、下すか」
いつも通りのシステムについていき、財布の中にお金を入れた。
何気なしにATMの機械の横に目を向けるとそこには無機質に並べられた無料冊子があり、そして見覚えのある男の子と女の子がいた。

「お。天気の子……」
僕は天気の子が表紙を飾ったホットペッパーを見つけた。8月号と書かれたホットペッパーをぺらぺらをめくって閉じ、陳列された位置に戻す。
飲み物を片手に持ちレジへと向かおうとしたが、なんだか2人が気になってしまった。
バイト先に困ってはいないんだけどな、と思いながらも冊子を手に取ってレジに向かう。ホットペッパーをコンビニで調達したことがない僕は、何度も無料や¥0の文字を確認しレジカウンターへそっと置いた。
「一緒に袋にお入れしましょうか?」
「あ、はい」
店員さんからの問いかけでやっと一息つけた。
ドキドキしながら初めてホットペッパーを買った(買っていない)2019夏。
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