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ヨルシカ花に亡霊|歌詞の解釈についてポイント解説

気になること

僕の中で最近話題だったヨルシカ。

人気曲が多く、YoutubeのPVの再生回数なんてえらいことになっているヨルシカですが、4月22日に配信限定シングルとして新曲『花に亡霊』が発表されました。

6月5日公開予定の劇場アニメ『泣きたい私は猫をかぶる』の主題歌として話題となっています。とここに書いている最中に公開が延期に。。。

楽しみにされていた方も多いでしょうが公式からの情報を待ちましょう!

歌詞の世界観や曲のクオリティで人気に火をつけたヨルシカ。男女2人組ですがどちらも顔出しをしておらず『ヨルシカ自身も一つの作品』という独自の考え方が各層に支持を得ています。

新曲『花に亡霊』もさわやかだけど切ないメロディに乗せて夏の思い出について歌っています。曲自体も大好きなのですがヨルシカはなんといっても歌詞。

歌詞に込められた思いについて深堀していきたいなと思います。

ヨルシカ – 花に亡霊(OFFICIAL VIDEO)

では新曲『花に亡霊』の歌詞について解説です。

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そもそも亡霊とは

亡霊の言葉の意味は

死んだ人の魂、死者の魂がよみがえってきたもの

または比喩的に使われる過去の存在だったものがよみがえってきて恐れられているもの

タイトルにもあるように亡霊がこの曲を表すキーワードになっています。歌詞の中にもたくさんの『亡霊』というキーワードが使われていますので、亡霊が一体何なのかを理解することがこの曲の意味を理解することにつながるはずです。

亡霊の意味の問いかけ

もう忘れてしまったかな 夏の木陰に座ったまま、氷菓を口に放り込んで風を待っていた

ヨルシカ『花に亡霊』より

歌いだしの一文。なんでもない一文だけど切なくて夏を感じさせる文章ですよね。アイスを氷菓と表現するあたり日本の夏を感じさせます。氷菓のまま曲に反映させてくれれば僕的にはドストライクだったのですが、アイスの方が伝わりやすいのでそれはそれでOKです。

『もう忘れてしまったかな』が誰に対してかが少し気になりますね。歌詞を見ていくとなんとなく全体像が見えてくるのでまた後程解説します。

忘れないように 色褪せないように 形に残るものが全てじゃないように

ヨルシカ『花に亡霊』より

忘れないように色褪せないようにというセリフが歌詞の中で合計3回登場します。これは主人公『僕』が自分に念じているように感じます。

今回の『花に亡霊』には僕と君の2人が登場します。どちらについて書かれているかをつかむのが重要だと感じました。

なので始めの文章内である『もう忘れてしまったかな』はどちらかな考えたところ、『僕』が『君』へ向けて言った問いかけという風に仮定できます。

自分に念じている人が同じ内容で自分に問いかけるとは考えにくいからです。

言葉をもっと教えて 夏が来るって教えて 僕は描いてる 眼に映ったのは夏の亡霊だ

風にスカートが揺れて 想い出なんて忘れて 浅い呼吸をする、汗を拭って夏めく

ヨルシカ『花に亡霊』より

サビについて

先ほど説明したように亡霊とは現在いないものについて定義している言葉です。

亡くなった人へ向けた歌

もしくは無くなった人の思い出を懐かしく思って歌った歌

この二つが考えられます。

死んだ人について書かれた歌詞なのか、去っていった思い出の人について書かれた歌詞なのかは想像させるように書かれています。

ここからは、亡くなった人=君と仮定して話を進めます。

ここでは、今は叶わないけれど、たくさんの言葉やたくさんの夏が巡ってくることを君に教えてほしかった、僕が描いている想像が『亡霊』なのです。

亡霊の意味を使い分けている

今だけ顔も失くして 言葉も全部忘れて 君は笑ってる 夏を待っている僕ら亡霊だ

心をもっと教えて 夏の匂いを教えて 浅い呼吸をする

ヨルシカ『花に亡霊』より

2番のサビについて

顔も交わした言葉も鮮明には覚えていない、忘れてしまった。だけど笑っている顔は思い出せるよ。君の笑っている姿を思い出す。

砕いたらこんな意味ですね。

ここで言いたいことは、君の笑っている姿を思い出すと過去の自分を思いだすということです。

時間が経って『君』を思い出したとき、過去の自分も思い出してしまうという切ない意味を含んだ歌詞だと想像できます。

過去にとらわれている自分を亡霊と表現して、

君』は亡くなってしまった人の魂=亡霊

『僕』は過去の自分の存在がよみがえってきた恐いもの=亡霊

というふうにとることができます。

夏を待っている僕ら亡霊だ

ヨルシカ『花に亡霊』より

ここでいう『僕ら』はもちろん君と僕ですが、亡霊の意味をそれぞれ異なる意味として使っているのではないかと気づいたとき、鳥肌が立ちました。

ここまで考えて歌詞を書いていたのだったら……と自分でも考察しておきながらかなりゾッとしました。

花を連想させる表現

言葉をもっと教えて さよならだって教えて 今も見るんだよ 夏に咲いてる花に亡霊を

言葉じゃなくて時間を 時間じゃなくて心を 浅い呼吸をする、汗を拭って夏めく

ヨルシカ『花に亡霊』より

最後のサビでは、夏に咲いている花を見るたびに君と過去の僕を思い出すというメッセージをストレートに表現しています。

2行目の文章の『浅い呼吸』や『汗を拭って』などは花が呼吸をしていることや朝露を連想させます。こうした言葉遊びがとても心地よく、歌詞を隅々まで見てよかったなと思えるところでもありました。

はじめとおわりの一文の意味が違う

もう忘れてしまったかな 夏の木陰に座ったまま、氷菓を口に放り込んで風を待っていた

ヨルシカ『花に亡霊』より

最後の一文は歌いだしと同じ文章。

一文目は回想中のように感じるけれど、最後の一文は過去に思いをはせている『現在の僕』を想像させます。

同じ一文だけど歌詞をすべて読んだ後では印象がガラッと変わります。

歌いだしで木陰で氷菓を口にしていたのは『君』であり、最後の一文では思い出に浸りながら氷菓を口にしている『僕』が想像できます。

また最後の一文は、歌いだしの時とは違い、悲しい物語について忘れたいという思いを自分自身に問いかけているようにも感じるのです。

まとめ

歌詞全体をみると悲しくもあり切なくもある物語で、言葉の意味を真逆に使っていることがかなり鳥肌モノでした。

ここまで言葉を巧みにつかうアーティストは見たことがありません。英詩もなく日本人にしか理解できない季語をふんだんに使っており夏の切なさを感じることができました。

これからの季節にぴったりの曲となっているのでぜひ映画と一緒に楽しんでみてください。

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