今回は、Netflixで全世界配信となったアニメ作品『バブル』について取り上げます。レビュー感想記事になります。ネタバレ要素が含まれておりますのでご注意ください。先行公開のNetflix版のレビューと評価ですので、Netflix版映画版をこれから見ようと考えている人は参考にしていただけれると幸いです。
アニメバブルの紹介
世界に降り注いだ泡〈バブル〉で、重力が壊れた東京。ある日、パルクールチームのエースだったヒビキは、不思議な力を持つ少女ウタに出会い、命を救われる。重力の壊れた世界で出会った二人は、世界の変革へ迫る
作画☆☆☆☆
ストーリー☆☆
キャラクター☆☆☆
音楽☆☆☆
スタッフ | 監督:荒木哲郎 制作:WIT STUDIO 脚本:虚淵玄[ニトロプラス] キャラクターデザイン原案:小畑健 音楽:澤野弘之 |
キャスト | ヒビキ:志尊淳 ウタ:りりあ。 マコト:広瀬アリス シン:宮野真守 カイ:梶裕貴 ウサギ:千本木彩花 電気ニンジャリーダー:畠中祐 アンダーテイカーリーダー:井上麻里奈 関東マッドロブスターリーダー:三木眞一郎 |
備考 | 放送時期:2022年4月28日(Netflix全世界同時配信) 2022年5月13日 劇場版公開 |

スタッフ豪華すぎませんか!?
バブルの感想評価
パルクール表現|作画評価
作画に関しては5段階の4
今回の映画の見所はほぼ作画といってもいいと思います。
さすが進撃の巨人の荒木監督だけあってパルクールの作画は圧倒的でした。敵チームとのパルクールバトルでは泡を使ったり無重力を生かした「進撃の巨人」感がありファンとしては満足のいくものでした。終盤のシンのパルクールカットは圧巻で、義足と片足だけを使った表現は声も出ないほど綺麗なので見所かなと思います。
もちろんブーツを装着してからのクライマックスも展開が早く飽きさせないのでファンにはたまらないでしょう!
個人的に主人公の響が猫背なのが少し気になるところ。奥手でピュアなことを表現したかったのかもしれないですが、ただの猫背で根暗なやつという印象を抱いてしまいました。
ウタの乙女心を表現するときに多用していた、原画チックなキラキラ作画はちょっと賛否が分かれそうな。個人的にはあまり好きではない表現でした。今回の配信は世界同時配信ですので字幕などを使って世界中の人が視聴すると思います。明らかに日本的な表現だったので受け入れてもらえないような気がします。。
バブルの世界観|ストーリー評価
ストーリーは5段階で2です。
まず序盤から視聴者はストーリー背景に置いてけぼりです。中盤終盤で細かく説明パートがあるのかなと思いきや、そんなこともなく。
事故で出会ったウタとヒビキとの関係性について直接的に言及することを避けて絵本で解説。視聴者の想像に任せるような演出だったのですが、そこまで深みのない脚本なのでただただ長い。
1時間41分がとても長く感じた。(申し訳ないけど倍くらいには。。)映画館で見たらそうでもないのかもしれないけどNetflix版は長く感じてしまいました。
あと「?」となる演出が多くて気になって集中できないってのもありました。
ストーリーの根幹である「歌とパルクールと泡」最後まで関係性がわかりませんでした。結論だけを投げかけているようで、「なぜ?」のところを置いたままストーリーが進んでいきます。なぜ歌が必要なのか。なぜパルクールなのか。サッカー野球ではダメなのか。なぜ泡なのか。
疑問や気になる点が多かったため評価が少し低くなっています。
ウタとヒビキの個性|キャラクター評価
キャラクターは5段階で3
淡い恋愛物として見る側面もあるためキャラクターの個性はあまり強くなく作成されています。見て欲しいのはパルクールのパートですのでいわゆるおまけなのですがアクションパートを邪魔しないように控えめな登場人物として描かれていることが多く、この作品では正解だろうなと思います。
可もなく不可もなくってな感じです。
映像音楽|音楽の評価
5段階の3
ウタが歌うパートも多く、他にも挿入歌なども多い。主題歌も力を入れているなとは感じるのですが、見終わった後の印象は少し物足りない感じがしました。
でも映画の音楽なんてそんなものかなと思っています。印象に残らないということは「間違いではなかった」ということですので全世代に満遍なく響く作品を作る上で重要なことかなと思います。
個人的には響かなかったので3で。音楽は見た人で評価が割れそうですね。
総評
制作スタッフ陣の顔ぶれから、かなりの期待値で見てしまったのが辛口レビューの原因かもしれません。ここまで書いたのは個人的な感想ですし、実際見た後はしっかり満足感もあるので見て損はないです。ですが期待値高めで見ようと思っていた人には少し印象と違った内容かもしれないですね。
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