今回はアニメ平家物語の感想と評価をまとめてみました。2022年話題になった平家物語を深掘りしていきたいと思います。

『けいおん!』や『聲の形』、『リズと青い鳥』などを手掛けた、山田尚子監督らしい情感あふれる作品になっています!
放送前からかなり期待されていた本作ですが結論から言いますと、予想以上の満足度を得られる傑作です!
そんな鎌倉時代より語り継がれてきた軍記物『平家物語』の面白さの秘密に迫ります。
※この記事では、アニメ『平家物語』のあらすじや登場人物、感想や評価などを詳しく紹介します。ぜひ視聴の参考に、また振り返りにご活用ください!



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平家物語スピード紹介
2022年1月よりフジテレビ「+Ultra」にて、テレビアニメとして放送されました!
800年の時を越え、小説家・古川日出男氏が現代語訳を務めた『平家物語』をベースにアニメ化が実現した本作について簡単にまとめました。
簡単あらすじ!


平安時代末期の京都。そこではあらゆる面で優れる平家一門が栄華を極めようとしていた。
琵琶法師の父を平家の武士に殺された主人公の「びわ」は、未来を見通す能力を持つ少女。ある夜、平家の屋敷に侵入してきたびわと出会った平重盛は「お前たちはじき滅びる」とびわから告げられる。
彼女のことが気がかりな重盛はびわを屋敷に置き、自身の子供たちとともに生活をさせるが…。
簡単キャラクター紹介!
『平家物語』にはキャラクターがたくさん登場します!ここでは主な登場人物をご紹介します。
びわ
原作には登場しないオリジナルキャラクターであり、本作の主人公。
盲目である父・琵琶法師がびわの身を案じ、男として育てたことから女性の格好を嫌い、自身のことを「わし」と呼びます。
右目が青く、未来を見通す不思議な能力を持っています。
平重盛
平清盛の嫡男。傍若無人な父とは違い、穏やかで心優しい性格の持ち主です。
びわと同じように左目に特殊な能力を宿していて、亡くなった人の姿をみることができます。
平徳子
重盛の異母妹。優しく聡明な女性で、びわの良き話し相手です。父・清盛の政治のコマとして利用される立場に苦しんでいます。
平維盛
重盛の息子で長男。重盛に似て優しく穏やかな性格で、舞が得意。屋敷に来たびわをすぐに家族として受け入れます。
優しすぎるゆえ武士には向いておらず、自身の在り方について思い悩みます。
平資盛
重盛の次男。生意気な性格で、よく口喧嘩をするびわと幼馴染のように育ちます。
平清経
重盛の三男。明るく人懐っこい性格で、横笛が得意。思ったことを遠慮せず口にします。
平家物語の感想・評価
全体の感想・評価


すべてが高クオリティの傑作アニメ!と言うことにつきます。
原作はおよそ800年前に執筆されたものですが、今回アニメという形になってより人々に伝わりやすい作品に仕上がっています。
まず原作にはいない少女「びわ」の目線から見る物語はとても新鮮で、彼女の「未来が見える」という特殊能力も視聴者を引き付けるポイントになっています。


わたしたちが生きる現代よりもっと残酷で生きづらい平安時代。懸命に生きる人々の姿が作品を通して身近に感じられ、強く心を動かされます。
絵のタッチは優しく繊細で、動きもなめらか。誰もが親しみやすいと感じることでしょう。また、音楽のクオリティも高く、どんどん物語に引き込まれていきます!最終回は思わず涙してしまうほど…。
日本の歴史に詳しくなくてもスッと入り込め、見た後にはもっと歴史について知りたい、勉強したい!と思わせてくれる作品ですよ!
声優キャストに関して
・豪華声優陣による素晴らしい演技!
平家物語の登場人物に声をあてるのは、誰もが主役級の豪華声優陣!
実力派声優の悠木碧さんや早見沙織さん、櫻井孝宏さんを中心に素晴らしい演技で作品を盛り上げています。
他にもアニメファンなら知らない人はいない花江夏樹さんや梶裕貴さん、そして玄田哲章さんや千葉繁さん、井上喜久子さんといったベテラン声優の方たちも圧倒的な存在感を放っています…!
中でも特に秀逸なのは、やはり主人公「びわ」を演じる悠木碧さんの演技・語りです。この『平家物語』という世界にスッと視聴者を導き、より味わい深い作品にしています。
声優さんたちの繊細で力強い演技の数々と美しい映像が重なり、グッと心を鷲づかみにされること間違いなし!ぜひ注目してみてください!
原作に関して


違いはあっても、ズレのない作品!
このアニメの原作となるのは古川日出男訳の『平家物語』です。
前述したようにアニメには原作には存在しない主人公の少女「びわ」が登場し、語り手も基本的に彼女のみとなっています。この部分が原作との一番の違いといえるでしょう。
また、びわと重盛の特殊能力が追加されていたり、戦闘描写に重きを置いていなかったりという違いも。
しかし、ひとつ言えるのは、変更点はあってもそれで物語が大きく崩れることはないということ!
大胆なアレンジを加えつつも原作を大事に制作されたものだとわかりますし、原作者の伝えたかったことを短い放送時間の中でうまく表現できていると感じました。
軍記物語というよりは日常の物語として、原作者の意図を上手に汲んだ作品といえるのではないでしょうか。
まとめ・総評
悩み、苦しみ、懸命に生きる人々を美しいタッチで描いたアニメ『平家物語』
学校で学んだりするのであらすじや結末は誰もが知っている作品です。ですが、日本を代表するクリエイターや有名監督でアイデアの追加や編集を行えばこんなに面白くなるんだと再認識させてもらった作品です。
昔の名作や日本史を題材にしたフィクションが今後増えてくることを予感させてくれた、そんな作品です。
まだ見ていない方はぜひチェックしてみてください!
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