劇場版も2020年に大ヒットし注目度も上がった本作品。コロナ渦での公開延期を乗り越えて上映したことでも記憶に新しいのではないでしょうか。
ついこの前総集編が地上波で放送されましたね。2022年4月13日にNetflixで劇場版が配信予定されます。

はっ!?4月13日って来週やんけ!
さて今回紹介するのは劇場版ではなくアニメ版。僕も大好きで思い入れがある作品ですのでおすすめポイントをまとめてみました。
Netflixで劇場版が配信される前におさらいしつつ、配信時にもっと面白く感じるようにヴァイオレットエヴァーガーデンのいいところを紹介するべく、私カズマサが作品を見返してみたのでその感想なども話していきたいなと思っています。
ヴァイオレットエヴァーガーデンとは?
ヴァイオレットエヴァーガーデンのスピード紹介
制作会社 京都アニメーション
放送時期 2018年
話数 全13話
キャスト 石川由依,子安武人,浪川大輔ほか
作画☆☆☆☆☆
ストーリー☆☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
音楽☆☆☆
あらすじ
激化する戦場で「武器」として扱われていたヴァイオレットは、誰よりも大切な人であったギルベルト少佐から最期に聞かされた『愛してる』という言葉が理解できないでいた。彼女は代筆屋という新たな居場所で人の心に触れながら、『愛してる』意味を探していく――
ヴァイオレットエヴァーガーデンとは少女の名前のことです。
戦場しか知らない少女が、手紙を作る代筆業を行うことで人の心に触れていくというお話です。
- 映画のように細かく書き込まれた綺麗な風景とキャラクター
- 1話のみで感情移入できるほどの心理描写
- 戦場でのアクションシーン
手の込んだ背景作画は見ている誰もが納得のクオリティですが、京アニっぽさがでていると強く感じるのは、なんといってもアクションシーン。京アニ作品全般に言えることですが、アクションをメインにしていないアニメでもいっさい手を抜かないことに感心しっぱなしです。

どんな人におすすめの作品なんだろ!?
ヴァイオレットエヴァーガーデンが刺さる層はと言いますと。
- 大人向けアニメが好きな男女10代~
- 家庭持ちの一般女性20代~
アニメ好きにはもちろんのこと、アニメを普段見ない大人層にも直接刺さる内容です。
ヴァイオレットエヴァーガーデンは評価が高い反面、『ありきたりな内容』『共感できない』という声も多く聞きます。
ライト層や10代の学生には共感できない内容も含まれていますが、ヴァイオレットが14歳の少女であることからヴァイオレットに自分を重ねながら見ることができればもっと楽しめるのではないでしょうか。
僕のヴァイオレットエヴァーガーデンおすすめ回
あなたが、良き自動手記人形になりますように


ヴァイオレットが通い始めたドール育成学校でクラスメイトとなったルクリアのために書いた手紙。ヴァイオレットの心の成長と、ルクリアの思いのこもったさわやかなエピソードです。
愛する人は ずっと見守っている


病気の母を持つアンのもとへヴァイオレットが訪れる。誰へ何の手紙を書いているか不思議に思う幼いアンだったが、ヴァイオレットの書いた手紙の意味を先の未来で知るのであった――
正直、エピソード序盤からオチはわかります。オチがわかっていても泣きます。わんわん泣きます。
わかっていても泣いてしまう。1話限定のキャラなので感情移入はしていないはずなのに……。わかりやすく突き刺さります。
作品の感想、評価
作品全体の評価
ヴァイオレットエヴァーガーデンの人気が出た理由は、1クールのとっつきやすさと1話完結のシリーズ構成だと思います。
全体的にうまくまとまっていて中だるみも少なく、印象深いエピソードも多い。
ですが、1クールということでキャラクター一人ひとりへ焦点を当てるような十分な尺を取れてはいないため、ヴァイオレット以外の主要人物への感情移入はあまりできない構造になっています。
悲しさや切なさなどを表情で語るキャラクターが多いのは、思ったほど尺がとれておらず掘り下げられないためだと考察します。
ヴァイオレットの人物表現への批判
ヴァイオレットとはいったいどんな人物なのか
作品の批判で出てくる代表的なものに、ヴァイオレットの表現が一貫していないというものがあります。感情的だったり無感情のように見えたり、人としての感覚があったりなかったり。
ですが、この作品は『愛してる』の意味が知りたい14歳の少女のお話です。
感情や人間としての感覚を表現することを”忘れているだけ”ですので、いわば作中では思い出す作業を行っていると解釈できます。
答え合わせをしている段階なので、合っていたり合っていなかったりするわけです。
感情を持たない人形のストーリーと勘違いして見ている方がとても多いので、これから見る方は『自分を表すことが苦手な少女』のお話だと思って見てくださいね。
作品の曲に関して
作品で使用されているOPやBGMを含めた楽曲は基本的に良曲が多いです。
ただし、作中で繰り返し使われていなかったり、重要な場面のみで使用される曲も多く初めて聴くような感覚となってしまい、印象にはあまり残りませんでした。
また、EDが流れたのはたしか2話からだったかな。個人的に作品の感性に合っていないなと感じました。
出演している声優:茅原実里さんの楽曲『みちしるべ』
単体で聞くといい曲かもしれませんが、作品の重要な部分で流れてくる癖のある声。ヴァイオレットという何色にも染まっていない『透明』な少女が色づいていく作品にあって、癖のある歌い方や作中のエリカブラウン(声:茅原実里)を連想させる声で最後まで違和感がありました。
ED曲の違和感から作品の音楽評価を☆3としています。
ギルベルト関連シーン
重要シーンである、ギルベルトとヴァイオレットの戦場での回想。
序盤から繰り返し流れており、終盤でシーンの追加がありますが、使いまわし感が際立ってしまいました。本作品の『ヴァイオレットの感情の変化』を切り取った重要シーンなので目が行きがちになってしまったのかもしれません。
違った側面から考えると、繰り返し導入することでシーン内で感情の起伏の激しいヴァイオレットがもともと『感情を持たない人形ではない』と強く否定したかったのかもしれません。
ヴァイオレットエヴァーガーデンネットでの評価
ヴァイオレットエヴァーガーデン放送後の評価
放送から2年ほど経っていますが、待望の劇場版配信ということで期待のツイートを多く見かけました。劇場版配信を楽しみにしている方へはネタバレになるのでここでは公開前の紹介までに。劇場版から初めて見るもよし、アニメ版を見返すのもよし、それぞれの楽しみ方を見つけてみてください!
総評
本作品は京都アニメーション制作で泣きアニメで常に上位に挙がってくる作品です。そのためおすすめされたときに少し構えて視聴する人が多いような感じがします。
全体を通してとても見やすくまとまっているので気軽に見ていただけたらと思います。
ヴァイオレットエヴァーガーデンはNetflix独占配信ですので興味を持ってもらえた方は公式から視聴してみてください。
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